新年あけましておめでとうございます。皆様のおかげをもちましてまた今年も新年を迎える事が出来ました。

昨年中は、公私ともに幸運に恵まれた一年だった。
私生活では第二子となる長男を授かったが、リブライトパートナーズとしても、インドネシア、シンガポール、マレーシア、タイで、Eコマースやメディア、アドテクなど、昨年単年で合計5社に投資実行し、投資先のフォローオン増資も複数社成功しつつある。

また、弊社で実質1号目となるファンドの募集については、たくさんの上場企業、上場企業経営者、エンジェル投資家、そして国内VCファンド等の皆様から想定を上回る金額をお預かりする事が出来た。 (引き続き春の募集期間終了まで鋭意募集中です)

さて、そのような昨年を振り返ったうえでの、今年の抱負であるが、

今年はずばり 非常識、これで行こうと思う。

私には責務がある。

投資家として信頼して投資を受け入れてくれた東南アジアの起業家たちに対する責任をはじめ、多方面に対する責務があるが、とりわけ、多額の資金をお預かりさせて頂くファンドマネージャーとしての、ファンドパフォーマンスを最大化する責務が大きい。

当ファンドは「世界で最も成長するリージョンのひとつ、東南アジア市場の」、「成長が約束されたインターネット産業」においてシードステージのスタートアップに対する投資をテーマとしたVCファンドだ。
つまり、わざわざ日本からアメリカでも中国でもないエマージング市場に出て行って、かつシードステージの企業を対象として投資を行う、ボラティリティの高いファンドだ。

VCファンドとは一般に、他の金融商品に比べるとハイボラティリティであり、ゆえにハイリターンを求められる。
ただでさえそうであるのに、上記の通りよりチャレンジングなテーマ設定をしたファンドである以上、更に高いリターンを出すのが当然である。

では、そもそも高いリターンとはいったい何によるのだろうか?
人より高い成績は、人より頑張る事、人より沢山働くことによって得られる。」

月並みに言えばそういうことかもしれない。

しかし上記の通り、我々は月並みで終わる事が許されるファンドではない。
だから、「人より頑張ります」ではダメ、全然お話にならないのである。

では、月並みではない、ずば抜けた大成功とは、突き詰めて考えると何によって生み出されるのだろうか?
昨年からずっと考え抜き、また国内・海外の過去歴史上のVCや起業家の行動様式をざっと調べた。

そしてどうやらその答えは、「非常識」にある、そう考えるに至った。

非常識を直訳するとsenseless とか、thoughtlessなど、否定的な意味合いになるのだが、私は enormous、「ずば抜けた、突飛な」というニュアンスをもつその言葉が好きだ。

非常識とは、なにも大風呂敷を広げたり、突飛な言動をする事だけを指すものではない。
私はそもそもそういう「キャラ」でもない。キャラじゃない、つまり「柄にもない」事をすると人間大抵はうまくいかないものである。

そうではなく、ここでいう非常識とは、人とは違った戦略行動をとる、という事である。

「人の行く 裏に道あり 花の山」

これは相場の格言として有名だが、実際は茶人、千利休が詠んだ句である。そしてあまり知られていないが、この句には下の句がある。

「人の行く 裏に道あり 花の山 いずれを行くも 散らぬ間に行け」

人と同じことをしているとせいぜい人並みの成果しか出すことは出きない。

そして、「散らぬ間に行け」というのは「スピードが重要」、といった意味合いだろう。

人とは違う、それも決定的に違う事をやる、そして可能な限り全速力でやりきる。

それがここでいう、非常識である。

思えば、今までもそれなりに非常識な事をしてきたと思う。

3年前から、インドネシア一点張りのVC投資を始めた。
当時、日系では製造業と商社以外ほとんどいなかったその国において、ネットVCをはじめた。
その後、インドネシアの強みを使ってレバレッジする事で、東南アジア全域をリージョナルに攻める作戦に転じた。「一点突破全面展開」である。
その結果、東南アジア全域をカバーするVCファンドとしては、日本の独立系VCとしては唯一の存在になった。
3年弱で、大企業にもどこにも属さない我々がそれを実現できたのは、このように人とは違う事、非常識な事をスピード感をもってやってきたからだと思う。

しかし、まだまだだ。 まだまだ非常識さが足りない。

100億円ではなく、1ビリオンダラー企業の輩出を目指す
東京やマレーシアやオーストラリアではなく、Nasdaqや香港のIPO企業の輩出を目指す
1.X倍のファンドリターンではなく、X倍、XX倍のリータンを目指す

VC稼業でいうと、例えばそういう事が「非常識」な成功だ。

今年はそのような桁違いの成功に通じる案件を仕上げていく。
数ではなく、圧倒的な、enormousなディールを創出する事に心血を注ぐ
そのためのネタは昨年までにある程度仕込んでいるし、この年末年始に徹底的に考え、調べ、具体策を練り上げた。あとは実行あるのみ。

以上、今年の年頭所感は、「非常識宣言」をもってして、替えさせて頂く。

引き続き、皆様のご指導ご鞭撻を賜りますよう、また皆様とご家族の末永いご健康と繁栄をお祈りしつつ。

2014年 初春
蛯原 健

元旦の朝に太平洋を望んで

2014-01-03 07.16.01