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Bitcoin、Blockchain関連のスタートアップへベンチャーキャピタルとしていくつか投資を行っている身で述べるのもなんだが、Bitcoinはしょせん実験である。実験は成功する事もあれば失敗する事もある。

 

さて今この瞬間、米国テック業界ではその実験は失敗だ、「ビットコインは死んだ」という論に注目が集まっている。

 

昨日、ビットコイン関連の有名なコア技術者、マイク・ハーンが「ビットコインは失敗した」と公に発言した。

またそれを受けて、米国トップVCであり、Coinbase等の有力ビットコイン関連スタートアップにいくつか投資をおこなっているUnion Square Ventures のキャピタリストで業界のご意見番、フレッドウィルソンもまた、Bitcoin is DEAD, Long Live Bitcoin と過激なタイトルを付したブログにおいて、このマイク・ハーンの発言に耳を傾けるべきだとしている。(このブログで氏は直ちにビットコインが死ぬという立場をとってはいない)

またこれを受けてかはともかくも、ビットコインは今現在で前日比で14%と大きく値下がりしている。

 

この悲観論は、直接的には「ブロックサイズ論争(スケーラビリティ論争)」という、ブロックチェインの技術仕様を変える、変えないの論争が引き金になっているが、実際はコミュニティ統治の問題である。

他の技術と違い、ブロックチェインはお金そのものにダイレクトに紐付く、ゆえに既に利権争いの様相を呈している。

「ビットコインは中央管理の要らない、分散化された新しい通貨だ」 そう囃されたビットコインだが、まさにその分散管理に失敗しつつあると、マイク・ハーンは主張する。

 

Bitcoin / ブロックチェインは、技術の革命であると同時に、社会統治の革新の試みである。

この技術によってもたらされるかもしれない恩恵を享受する人間が、それをどううまく統治できるのかの挑戦である。

人類がその挑戦に成功するのか、失敗するのか、今ひとつの大きな山場を迎えている。

私は個人として、またベンチャーキャピタリストという職業人として、正直なところこの実験が成功するという100%の確信があるわけではない。

しかし少なくともその成功に賭ける価値はあると考えている。

ゆえに傍観者として眺めるのではなく、その実験の成功のために日夜奮闘する起業家に投資をして応援をするという形で、実験に参加している。