ユニコーン社数で日本は世界11位

日本では祝日の本日、日経新聞のトップ見出しはこの記事であった。 未上場スタートアップ上位20社、企業価値計1兆円超え 良い機会なので先日シンガポールの大学の講義で使用したこの一枚のスライドを取り上げてみる。各国のユニコーン(時価総額$1B以上の未上場)社数ランキングである。     出典は書いてある通りであるが、スタートアップの資金調達とはそもそも情報非開示のディールが多いゆえ、数字は大雑把に上下1~2割程度は誤差くらいに捉えてもらって差し支えないだろう。

[今日の一枚] 上場/未上場市場・融解時代の始まり

  当世を代表するユニコーン御三家、Uber、AirBnB、WeWorkがいずれもIPO申請を行ったとの報道がった。 大変象徴的ゆえ、スタートアップ資金調達マクロ環境の今をまとめてみる。   上記は米国のIPOによる資金調達額(青)と、未上場資金調達額うち100ミリオン米ドル超のレイトステージのみ(赤)の対比である。   2014年は潮目が変わった文字通りエポックな年であった。

分断、田舎、Made by Asianな米国西海岸

アメリカ西海岸の定点観測を終えシンガポールへの帰途、トランジットの羽田のラウンジで備忘録代わりにまとめてみる。   第一に感じたことは米国の二極化の進展 サンフランシスコの都心にはとにかく麻薬中毒者、アルコール中毒患者が溢れている。もちろんそういう地域とそうでない地域が分かれてはいるが、とはいえ顔や動作を見るとすぐに廃人と分かる人間が高級ホテルやオフィスビルやお役所のすぐ傍のメイン通りにゾンビのようにわらわらとたむろしているというのは、アジアには無い光景である。

2019年頭所感

新年あけましておめでとうございます。本年も皆様のおかげ様をもちまして無事迎える事が出来ました。   今年のマクロ的な展望は NewsPicksの2019年テクノロジー地政学大予測 にまとめましたのでここでは主に精神面で2019年という年を展望してみようと思います。 総じて、上記にも論じた通り2極化が進展する「分断の社会」へと世界は引き続き突き進んでいくように思いますし、比較的軽度だった日本においてもその傾向は強まっています。