NewsPicks社主催『withコロナ時代の生存戦略~世界のスタートアップ編~』について

4月30日(木)にNewsPicks社主催で『withコロナ時代の生存戦略~世界のスタートアップ編~』を開催しました。「各都市のCovidの状況」や「スタートアップの現況」、「ベンチャーファンディングの実情」や「今後の見通しとは?」についてお話していただきました。

登壇者は

アメリカ/シリコンバレーからDNX Ventures Managing Directorの北村氏

 

 

 

中国/上海からサイバーエージェーントキャピタル 取締役 北川氏

 

 

 

イスラエル/テルアビブからMAGENTA Venture Partnersマネージングゼネラルパートナー 竹内氏

 

 

 

ドイツ/ベルリンからbistream GmbH CEO 武田氏

 

 

 

シンガポール/インドからリブライトパートナーズ代表パートナー 蛯原氏

アメリカ/シリコンバレー

DNX Ventures Managing Directorの北村氏

投資条件が厳しくなる

ダウンランド、さらにはPay to Playも。一部の既存投資家が支えないと既存投資家全体が厳しい。Convertible Bondとかはなく一発目からPay to Play

新規投資(ほぼ)ストップ

CVCやVCでないベンチャー投資家の動きが止まる。またアメリカではCVCの存在が大きく、ディールの半分がCVCからの出資です。これが止まるとどうなるのか?を考えています。全体として新規投資が止まっている印象です。

シリコンバレー以外の北米地域は大きなインパクト

Zoomでの投資判断は可能か?

IPOやM&Aがスローに

大企業・投資家もCash is Kingに。大企業も今後はCashをそんな簡単に出したがらない。

しかし、New Hopesも…

新しい時代に対応するスタートアップの登場:Google・Salesforce・UBER・インスタは不況後に登場した企業。

また今後はトレーサビリティは大きなトレンドに。誰が触って、モノがどのように動いているのかに関する情報を扱うビジネスが生まれてくることを楽しみにしています。

 

中国/上海

サイバーエージェーントキャピタル 取締役 北川氏

スタートアップの現況

飲食・旅行・オフライン小売分野への影響は深刻。またハードウェアベンチャーにも向かい風。

ベンチャーファンディングの実情

中国は2019年ベンチャー投資額が大幅に減少傾向であったが、2020年Q1は完全に止まったなという印象。4月からは地方を跨く移動可能なので、現状でも改善されてきている感じはする。一方で海外のVCや投資家はまだ動きにくい状態です。また、官がスタートアップを支援する動きはほとんど見られない状態ですね。

今後の展望

中国においては、Covid-19で非連続的な社会変化を起こすというより、これまでの延長で産業のオンライン化が加速するきっかけになった印象。特に医療や教育のオンライン化が加速。またECコマースだけでなく、生鮮食品のECも増えている。

 

 

 

 

イスラエル/テルアビブ

MAGENTA Venture Partnersマネージングゼネラルパートナー 竹内氏

スタートアップの現況

18カ月分の資金繰り確保目安、海外(米国)市場影響大、サバイバルプランと成長戦略の両立。

ベンチャーファンディングの実情

3月VC投資案件数前月比半減、4月以降も減速、海外投資家が来られないので、イスラエル国内の投資家に非常にメリット。

今後の展望

今回のCovidをきっかけに、DXなどしがらみがあって進まなかったことが、しがらみがなくなったことにより益々加速すると思う。今後の投資テーマ等に関しても変更点はほとんどなく、VCは来ることがわかっている未来をアクセラレートする&寄り添っていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

ドイツ/ベルリン

bistream GmbH CEO 武田氏

スタートアップの現状

投資家から投資が延期になってしまって、破産申請したところもある。国の保証も充実していることもあって一部の企業では売上もあって、人件費が払えない企業は休業補償で賄っている。

ベンチャーファンディングの実情

コロナ前に調達できたところ以外は一気に冬。アントレプレナーは苦しく、調達ラウンドが延期される中、ランウェイを伸ばすしかない。

今後の見通し

会社やプロダクトが生き残れなくても、アントレプレナー、コアチーム、ネットワークは残ると思う。コロナで世界が変わる中、気候変動の問題にフォーカスしつつ欧州はグリーンスタートアップがどんどん活性化する。

 

 

 

 

 

 

シンガポール/インド

リブライトパートナーズ代表パートナー 蛯原氏

スタートアップの現況

全体平均して数割へこんでいるイメージ。サドンデスはあまりないがひとえにロックダウンの解除時期次第。

ベンチャーファンディングの実情について

新規投資はこの超短期ではフリーズ状態。ただしロックダウン解除後を見通した中長期は楽観的に見る声が多い。

今後の見通し

ひとえに各国のロックダウンを含む行動規制の緩和がいつ・どのように起きるのか、これ次第。長引けば甚大な影響となる。中長期は楽観。

※詳しくは「ブログヴィンテージ2020にネイティブな将来のグレイトカンパニー」をご参照ください http://rebrightpartners.com/ja/2020/05/17/vintage2020/