『Rebright x Consortium ヘルスケア』を開催
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リブライトパートナーズは、組合員様限定で第2回目の『Rebright x Consortium』を開催し、アジアにおける『ヘルスケアのDX』について業界をリードする現地起業家に登壇し、現地起業家からどのようにヘルスケアDXに取り組んでいるのか、日本企業との連携の可能性について解説いただきました!
今回は、下記の企業をお招きしました!
【企業概要】
医療機器の販売申請ワークフローを合理化SaaS開発企業
・医療機器製造会社向けにFDA ClearanceやCEマークを取得する申請販売プロセスをサポートするソフトウェア開発。
・申請販売ワークフローのボトルネックとなっているプレマーケットに係るリサーチやプランニング、プロダクトマネジメント、リリース前後の医療ドキュメント・報告書を自動で作成する。ROIも3倍程度の改善が見込まれる。
【日本企業との連携の可能性について】
・現在はEUとFDAへの認証申請支援サービスを提供している。4週間程度で日本や他国の行政手続きに対応できると考えている。日本企業との連携可能性先としては、医療機器コンサルティング会社や日本の中堅・スタートアップの医療機器会社が自社の医療機器をEUやUSAでの展開するときに、非常に面倒な認証手続きを簡素化できるのではないかと考えております。
【補足】
・市場規模については、毎年2百万の製品がリリースされており、10万の新製品や改良製品が登場している。医療機器販売の市場規模については2023年までに約6,000億円と予測され、それ以外に医療用ソフトウェアの市場拡大も見込まれる。
【企業概要】
若者向けに医療従事者になるために職業訓練から就職までを斡旋するエドテック企業
- インドのヘルスケアセクターは国内で3番目に従事者が多いセクターです。医療従事者を3つの区分に分けると➀医者②看護師③医療関連専門家等で当社がサービスを提供しているのは医療従事者が60%を医療関連専門家領域です。
- 医療関連専門家領域において、最も伸びているのは診断領域で、インド国内では透析技術認定士やリハビリ師も需要が高まっているが、特に検査技師、放射線技師の分野の市場が急速に伸びている。毎年約15百万人が就職を希望しているが、3百万人しか就職できていない。インド現地の課題は、当領域における職業訓練は既に確立したプレーヤーが少なく、大半がフラグメントしている職業訓練校であり、品質が一定でない、また受講生を就職先へ派遣できていないという課題がある。インド現地では数多くの中小零細企業によって経営されている職業訓練校・専門学校のリソースを使って、当社のサービスを利用してもらう。
- 当社開発したAppから領域の専門家のオンライン講義を受講し、現地でインターンシップを経験し、受講証明はインドの国民IDであるAadhaarに電子認証がリンクされ、受講を終えた生徒は当Appの”MyCareer”と連携して、プレイスメントを受けることができる。その後も、継続的にスキルアップのためのコンテンツを受講できる。
【日本企業との連携について】
- 同社はインド現地ではGEヘルスケア、シーメンス等の大手医療機器メーカーと連携して、当社の医療機器を使用できる人材を育成しているので、日本の医療機器メーカーとの連携の可能性がある。
- ➀製品を扱える人材育成:将来、参入が予定されている領域において、事前にコンテンツ教育を当社を通じて提供する。新製品リリースなどにおいて事前に認証付きで製品理解が深い人材を育成できる。
- ②認知度・マーケットシェアを向上:同社はGEヘルスケアやシーメンスは銀行と連携して、受講生向けにプログラムを開催している。プログラム受講生に金利0%で学資ローンを提供し、将来医療機器が使える専門人材として、就職することができる。プログラム参加企業にとってもマーケットシェアをあげるための大きな機会を当社を通じて提供できる。
【2020年度インドのヘルステック市場について】
- 医療のヘルステックは2025年までに約2.3兆円まで拡大する見込み。
- 2020年度は77件(前年比124%):で、455M(前年比▲84%)を調達。
- ヘルステックの中でも特に盛り上がっている3領域については➀オンライン薬局②オンライン診療の領域③オンラインフィットネスでM&Aが非常に活況となっている。
- ユニコ―ンなった医療のビックデータを扱うInnovaccerとオンライン薬局であるPharmEasy。オンライン領域についてはラボテストといったものがオンラインで完結していく。
以上