Brothers In Arms

There’s so many different worlds
So many different suns
And we have just one world
But we live in different ones

たくさんの異なる世界があり
それぞれに異なる太陽がある
世界はひとつかもしれないけれど
でも同時に我々は異なる世界を生きているのだ

Brothers In Arms by Dire Straits

擦り切れるほど聞いたアルバムBrother in arms、そのタイトル曲をMark Knoplerがフォークランド紛争を嘆いて書いたのは30年前だけれど、その歌詞は今日においてこそ深く考えさせられる。

世界にはそれぞれに異なる太陽がある..
太陽とは人々を照らすもの。ここでは信条や宗教、自分が立脚するところの過去の歴史などと読み替えられるのだろう。
30年後も相変わらず殺し合いを続けている世界を、あるいはその悲劇を前にしてプロフィールをトリコロールに変える事が良いとか悪いとか、一方ばかりに同情するのは正しくないとかそうではないとか辛辣な言葉で言い合っている状況すらも、「異なる太陽をもつ、異なる世界に生きている人同士の諍いごと」なのだと、Markなら言うのかもしれない。

諦めてはいけない。醒めてもいけない。でも主義主張を声高に述べるより黙して鎮魂に想いを馳せるべき時がある… この詩を聞いているとそう思えてならない。