先週2日間に渡り、インドネシア ジャカルタで開催されたStartupAsiaに参加した。

このイベントは本年2月にシンガポールで初回が催され、今回が2回目の開催となる。
たった4カ月の間を置いての2回目開催も異例であるが、注目すべきはその参加者数である。主催者によると1,000人を超えたという。
これは東南アジア、ひいては全アジアでも最大級のテック/スタートアップイベントといって良いだろう。

たったの2回目でアジア最大級のイベントをゼロから創造した創業者Willis Weeならびに、Joshua、Vanessaらのチームにまずは敬意を表したい。
先月弊社が主催したイベント、Tech TalkのスピーカーとしてWillisに登壇いただき彼の起業観を披露してもらったが、改めて彼の起業家としての手腕は目を見張るものがある。

さて、イベントの中身であるが、規模に劣らずなかなか良質なコンテンツが揃っていたと思う。
国内外からのスピーカーによるセッションと、スタートアップによるピッチコンテストを織り交ぜ、2日間朝から晩までびっちりのスケジュールが組まれていた。

私自身は、楽天インドネシアのキムテソン氏も登壇した現地ECプレイヤー達によるセッションや、Paymentのセッションが、各社が直面しているチャレンジや今後の展望についての率直なディスカッションが聞けて大変参考になった。
かの地のECに関しては各社とも、その最大のチャレンジはロジスティクスを含めた在庫・配送・物流トータルのレベルアップであるとの意見で一致しており、私自身が投資先支援等を通じて普段考えている事と一致した見解を確認できた。
各経営者とも、将来展望に対しては冷静かつロジカルでありつつも、極めて強気、楽観的な展望に自信を持っているようであった。

また、この手のイベント全般がそうであるように、ネットワーキング目的の参加者が多い。
その意味でも、参加者のバラエティに富んでおり、地元インドネシアはもとより、シンガポール、日本からの参加者が多く、他にも中国や欧米からの参加者もいた。

シンガポール政府系スタートアップ支援機構のIDAが、シンガポールのスタートアップのインドネシア支援プログラムの一環として本イベントへの参加ツアーを組んでおり、30名ほどの起業家たちが同国から参加し積極的にネットワーキング活動に勤しんでいた。
* 弊社ではこのIDAプログラムをメンターとしてサポートしている。

また米国からは、Google社から40名程がアジア横断視察ツアーの一環として本イベントを訪れていた。
イベントでは同時進行で24時間ハッカソンが行われており、Googleからは、かの有名なマリッサメイヤー女史も参加していた。
*このマリッサメイヤー率いる米Googleチームは、イベント後に現地スタートアップ調査のため弊社ジャカルタオフィスに立ち寄り、弊社投資先等スタートアップとのミートアップイベントを行った。

私自身も、初日の「海外VCが見るインドネシアスタートアップ市場」のセッションに登壇した。

議論を通じて一つ感じた事は、未だに「Why Indonesia ?」という質問から始まるという事だ。
これについて私は冗談めかしてこう答えた。
「その質問をされたのはあなたで101人目だ。逆に聞きたい、なぜあなた方はいつもそれを聞くのだろうか」

巷間言われている通り、世界4位かつ若年層で構成されている人口を有し、一人当たりGDPも年間3千ドルという一般に消費者市場急成長のディッピングポイントとされる値を既に超えている。あらゆるマクロ経済データは、その絶好の成長モメンタムを示しているのだ。

私自身はそろそろ、「Why Indonesia ?」は卒業してよい頃だと思うし、事実、本イベントでは実に示唆に富んだ「How」の議論が多くなされた。

次回の開催も楽しみにしている。

シンガポール行きを待つ、ジャカルタ スカルノハッタ国際空港にて