次に「来る」のはタイムマシーンである

私は常々「人間が想像できるものでありさえすれば、何でも実現する」と思っている。 逆に、それまでは想像だにしていなかった事が突然起こった、という事は技術や産業の歴史上おそらく無いのではなかろうか。   古今東西 「次に来る分野はこれだ」 という未来予測に人は熱狂するものだが、問題はその時間軸である。 来年なのか、5年後なのか、10年たっても不確実なのか。 極端な話、タイムマシーンだって「来

[今日の一枚]世界インターネットサービスTop20社

  世界のインターネットサービス企業の時価総額ランキング。 上位20社のうち9社、ほぼ半分がアジア勢となっている。 中国勢は$100B台が2社おりTop5に肉薄している。というか、AppleとMicrosoftはハードウェア、ソフトウェアが主であるので除外して考えるとすでにトップ5入りしている。 インド勢はここにはいないがFlipkartの未上

World Startup Funding

世界のスタートアップ資金調達金額に占めるアジアの割合が1/3を超えた。 たったの2年前は10%強だった。 今年は間違いなく全体的に減るだろうが、割合としてのトレンドはもう少し続くのではないか。 それを牽引しているのは、中国の27%と、インドの6%の2か国だ。 日本は1%に満たない。

[今日の一枚] 国内のバズワードの変遷

ビッグデータ :2-3年前のチャンピオン。その後も安定して登場 ビットコイン :去年8月の突起は各社一斉に報じた見事な釣り報道「ビットコイン社長逮捕」 シェアリング・エコノミー: ほぼ圏外。ちなみに「民泊」は去年暮れから高ランク フィンテック: 去年の終わりから猛烈に流行。 IoT: 去年の圧倒的チャンピオンはIoT。今も引き続き一位 なおクラウド、ロボット、AI、VR

ビットコインの死

Bitcoin、Blockchain関連のスタートアップへベンチャーキャピタルとしていくつか投資を行っている身で述べるのもなんだが、Bitcoinはしょせん実験である。実験は成功する事もあれば失敗する事もある。   さて今この瞬間、米国テック業界ではその実験は失敗だ、「ビットコインは死んだ」という論に注目が集まっている。   昨日、ビットコイン関

[今日の一枚] 世界のスタートアップ資金調達金額

  これは、各国のスタートアップ資金調達金額の推移である。 見ての通り改めて2014年は世界同時スタートアップ大ブームが生じた歴史的な年だった。 1. 中国、インドは前年の3倍以上も増えた。いずれもダントツの史上最高値であった。 2. 米国は前年の1.7倍。これを過去上回ったのは一回だけ、00年のドットコムバブルの年のみ。 3. 日本も前年の1.6倍と大幅増。ただ

[今日の一枚] 7.5%という数字

  今ここに1という数字があるとして、上記はそれが毎年7.5%ずつ10年間増え続けた場合(オレンジ)と、毎年1%だけ増え続けた場合(青)の推移を表したスライドである。   つまり、7.5%という数字は複利計算で10年後にちょうど2倍になる数字であり、1%は10年たっても1割だけしか増えないという、それぞれ数字である。 世の中にはその数字にあてはまる事柄がいくつかあ

[今日の一枚] インドは10年前の中国

  これは、インドと中国の25年前から現在までの名目GDPを並べたうえで、インドの時間軸を左横に10年分移動したグラフだ。 つまり、現在のインドのGDPはその金額および伸び率において10年前の中国とほぼ一緒である、という事実を示したスライドである。     ちなみに中国はこの5年後の2010年に日本を抜いて世界第2位となった。 そこからまだ5年しか経っていな

人口論で一番大事なこと、アーバナイゼーション

このグラフは何を示しているだろうか? 答えは、この100年ほどで起こっている世界人口の地方から都市への大移動、つまりアーバナイゼーション(Urbanization 都市化)と呼ばれる現象である。 青い右肩上がりの線が、世界の全人口に対する都市に住む人の割合、そして緑の右肩下がりの線が地方(農村部)に住む人のそれである。 たった60年前には、

なぜ日本でオール英語のイベントが少ないかを考えると見えてくること

先週はジャカルタで、再来週はデリーでスタートアップイベントに参加する。 よく何語でやってるんですか、と聞かれることがあるがすべてオール英語のイベントだ。 ちなみに先週は東京でスタートアップイベントに登壇したが、主催者側から日本語で話をしてくださいと言われた。久々に母国語だったのでたいそう話しやすかったが。 アジア諸国でなぜしょっちゅう、外国人投資家が集まるオ

どうしたらグローバルで競争力が高い日本人が輩出されるか?

先日、シンガポールで日本の第一線で活躍する人たちとアカデミックな場所で議論をする機会があったのだが、その中でやはりこのテーマに議論が及んだ。 「日本から世界規模のメガ・スタートアップが産まれるためには?」 これについては以前日本からGoogleやFacebookがどうしたら生まれるかというブログで私も論じているのだが そのためには 「当たり前だがその分野

新興国に関してみんなが勘違いしている事

アジアの新興国に出張などで来られる日本人の方々から、ちょっちゅう聞く言葉がある。 「意外と発展してるんですね」 これは初めて来た方であればほぼ100%と言っていいくらい皆さんおっしゃる感想であるが、「意外と」という言葉が既に示している通り、この感想を抱くに至る元の前提が現実と異なっている。その前提とは以下のような誤解である。 新興国は日本よりかなり遅れている。 新興国の人

ビットコインと牛とエビとオレンジ

香港のビットコイン取引サイト「マイコイン」がサービス停止=被害者3千人、総額460億円超 2月8日(日)14時55分配信 三日前にヤフージャパンが掲載した記事である。 これを読んで多くの人が 「マウントゴックス以来のビットコイン取引所の大規模破たんだ」という感想を持ったり、あるいは「ビットコインの回収不能額が円換算で460億円も生じている」と受け止めたようだ。 事実ネット上

シード期の大型資金調達は間違っている

米国のトップベンチャーキャピタリスト、マークアンドリーセンとフレッドウィルソンが昨今のスタートアップの資金調達が大型化している風潮について、Twitterで絡み合っていた。 @pmarca I assume Seed is to build product and get to PMF, Srs A is to build business, Srs B is to scale business ? Fred

中国ネット企業は、東南アジアにどんどん旗を立てている

東南アジアのインターネット業界で、ここにきて明確かつ急激に変化している点がある。 中国勢の猛攻だ。 中国ECの圧倒的覇者タオバオ、それを追う先日Nasdaq上場を果たした2位のJD.com、いずれも昨年半ばにシンガポールサイトを稼働済みである。 一方アリババはつい先日シンポスト、つまりシンガポー

既に起きている未来~東南アジアの「面を獲る」インタネットプレイヤーの実像~

先日、メンバーズ社長でニュービジネス協議会委員の剣持さん主催の会合Connectで東南アジアのネット市場につき参加者皆様に話をさせて頂いた。 その中で強調したポイントがある。 東南アジアの経済規模はロシアより大きい ロシアには、実は優良ネット企業は多くある。なかでも「ロシアのGoogle」と評されるサーチの巨人 Yandexは米Nadsdaqに上場し時価総額1兆円

日本にGoogleやFacebookがどうしたら生まれるか?

このところ米国でベンチャーキャピタル(以下「VC」)が集まるカンファレンスに参加したり、米VCとの協調投資案件がいくつか続いたりして、彼らの考え方や実情を色々アップデートする機会があった。 そこで改めて 「本当のところなぜ、米国だけに何度も世界規模の巨大なスタートアップが生まれてきたのか? なぜ日本にはGoogleのようなメガスタートアップは生まれないのか